「みやがわ便り」は、京都・宮川町にかつてあった、手紙まわりのオリジナル文具を扱うお店の世界観に強く惹かれ、そのものづくりへの敬意を込めて立ち上げた、新しい和文具・ペーパーアイテム専門メディアです。当サイトはそのお店の後継者や関係者が運営するものではなく、一人の文具好きが個人的に始めた新規のメディアであることを、はじめにお伝えしておきます。
はじめまして、このサイトを書いている文乃(あやの)です。文房具との出会いは、学生時代に旅先の京都でふらりと立ち寄った小さな店で買った、一枚の一筆箋でした。特別な便箋ではなく、ごく普通の便りのつもりだったのに、紙の厚みや手触り、封をするときのちょっとした所作までもが、自分を少し丁寧な気持ちにしてくれる気がして、それ以来、便箋や封筒、ぽち袋といった「手紙まわり」の道具に目が向くようになりました。
とはいえ、最初から詳しかったわけではありません。就職の御礼状を送ろうとしたとき、手元にあった便箋と封筒のサイズが合わず、三つ折りにした紙の折り目が透けて見えてしまい、結局書き直した経験があります。TPOに合わない紙を選んでしまった気まずさから、便箋にも用途や格式に応じた選び方があることを知り、もっと知りたいと思うようになったのが、今につながっています。
それからは、旅先で和紙の産地や老舗の文具店を見つけると必ず立ち寄り、店主やつくり手の方に紙の産地や漉き方、使われている技法について話を伺うのが習慣になりました。このサイトでは、そうして集めた話や、実際に自分で使ってみた感想をもとに、便箋や一筆箋、ぽち袋、和紙雑貨などの選び方・使い方を少しずつお伝えしていきます。